お題「好きな短歌」

与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」が、好きだ。

「ああをとうとよ、君を泣く、

君死にたまふことなかれ、

末にうまれし君なれば

親のなさけもまさりしも、

親はやいばをにぎらせて

人を殺して死ねよとて

二四までをそだてしや。」

と始まり、若妻のいる身で、旧い商家の跡取りとしての自覚を促し、死んではいけないと説くこの歌が好きだ。