お題「好きな街」

 小樽が好きだ。都市間高速バス札樽号を市役所通りで降り、坂道を上がって行くと、左手に小樽市勤労女性センターがあり、右手には水道局がある。

 この坂を登り切って下り坂を降りると、市立小樽図書館に出る。

 この図書館は、定期的に企画展をやっていて、最近は「絵本の作りかた」や「江戸時代」などをテーマにしていた。

 「江戸時代展」では、浮世絵や、『武士のの家計簿』などが出展されていて、武士の暮らしや、当時の物価、例えば一両は今の貨幣価値で幾らになるかなどがかかれた本が出ていたし、また庶民の生活を知るためなのか、山本周五郎の小説も大量に出展されていた。2階には郷土資料も揃えられていて、規模はそれほど大きくはないが、内容の整った素晴らしい図書館である。