お題「好きな短歌」

「点灯にいまだ間のあるゆふぐれは胸の谷間に青揚羽ゐる」
 
                 小島ゆかり、『獅子座流星群』より

 

 灯りを点けるほどまだ暮れていない時間というものも、みように色っぽいものなんですね。

 時間に色っぽい時間があるということをこの歌で初めて知ったような気がします。

 "胸の谷間”という言葉だけでも、ドキッとするのに、そこに揚羽がいるなんて!

しかもそれは青い。濃い青なら黒に近いのでは・・・・?

青は私の中では、清純を意味しますが、ちょっと違うんですね、きっと。