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お題「桜」

 桜と言えば花見だ。サラリーマンだった頃は、よく花見に行ったものだった。

 好んで行ったことは一度もなく、いつもいやいやだった。

 最悪だったのは、「夜桜」見物だった。この時季の北海道の朝晩は寒い。業務の都合上、仕事を終えた者から現地集合することになっていた。しかし、いつも誰かが遅れ、あるいは迷って集合場所に来れなかった。暗い中をみんなで探し回り、やっと集まると皆震えながらアルマイトのやかんからぬるい日本酒やビールを紙コップに注いで乾杯した。

 しばらく飲んだ後は、姥桜見物と称して薄野にくりだしたものだ。